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2022年3月31日 : 倉井高志前ウクライナ大使の見解

倉井高志前ウクライナ大使(2019年~2021年)の見解をザックリと大まかに解説いたします。数日前に投降した角茂樹大使と共に、近年のウクライナを直接見てきた方が自分の目で見た事実を伝えています。

1. プーチンによる、ウクライナ軍事侵攻は赦されるものではな い。ウクライナ軍事侵攻の目的や理由は荒唐無稽である。

2. プーチンの目的は、ウクライナの従属化。「ドネツク人民共和国」と「ルハンスク人民共和国」の国家承認をし、「友好協力相互援助条約」を締結。その条約には「軍事基地構築の権利を有する」とされ、ロシア従属政権の樹立。

3. ウクライナがNATOに加盟する見通しはない。(3月24日時点)ロシアの脅威にはならない。また、東欧諸国に対して、NATOが加盟を無理やり迫ったのではない、東欧諸国の強い要請があってのことである。

4. ロシアは、ウクライナの独立、主権、国境の尊重を約束した、1994年の「ブダべスト覚書」に違反している。

5. 侵略目的が「ネオナチ排除」は違う。ゼレンスキーはユダヤ人である。ネオナチの支持率は低い。現在、議会にはネオナチはいない。だから「ナチ政権ではない」

6. ドンバスでは、戦争、紛争はあった。しかし、ジェノサイドはなかった。プーチンが言った「14000人のロシア人死亡」は、ウクライナ人とロシア人双方の死者の合計人数である。何度も、ドンバス地方へ行ったが、「ジェノサイド」は、見たことも聞いたこともない。

7. ミンスク合意は破られたのか?

ミンスク合意は

①即時停戦

②外国軍隊の撤退

③ドンバス地方の法的地位の付与

 ポロシェンコ大統領(当時)は、ドンバスの法的地位を憲法に規定した。しかし、ロシア軍はドンバスに居残り続けた。ロシアは「軍隊の撤退」という義務を果たしていない。「ウクライナはミンスク合意を破った」というのは正確ではない。

8. ソ連時代の核兵器を、ウクライナは放棄した。そして、以後、「IAEA」の査察を受けている。新たに核兵器を開発するのは不可能である。ソ連時代に開発された施設を、アメリカが管理してきた。そのために多くの資金も投じてきた。これが事実である。

9. ロシア兵は「正義」や「大義」を感じていない。食料や銃弾の兵站が不足している。空腹のロシア兵士は略奪に走っている。

10. 格付け機関「フィッチ・レイティングス」はロシアをBからCに下げた。「デフォルト寸前」という評価である。

1人、眼鏡の画像のようです

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