肥後・・・と言えば熊本。ここに林田民子という女性がいた。彼女は、米国へ移民した男性と、写真だけの見合いで結婚を決め、渡米した。開戦前の事である。
渡航の船中で彼女は太田節三から講道館柔道を習った。
太田節三と林田民子は「世界平和基金財団」を創り、敗色濃厚になった日本のために、アメリカ政府に一生懸命働きかけた。
やがて、日本はポツダム宣言を受諾して無条件降伏をした。
１９４５年９月２日林田民子はトルーマン大統領からホワイトハウスに招待された。林田民子はトルーマン大統領に語りかけた…
「大統領閣下、あなたは何故、広島と長崎に原爆を投下したのですか？」
トルーマンは答えた「２０万人のアメリカ人兵士を救うためです」
林田「日本は既に無条件降伏を決めていました、何故、２０万人ものアメリカ兵が死ぬのですか？」
「抗戦派の抵抗も考えられたから」「大統領閣下、貴方は嘘を言われています。マリアナにある戦略爆撃司令部は、ポツダム宣言に対する返事があるまでは原爆を投下しないと明言していました」「それは・・・若いアメリカ兵の命を・・・」「大統領、貴方は日本が無条件降伏をすることを既に知っていた。ヤルタ協定で日本に進攻することになっていたスターリンへの警告だったのでしょう。」「そんなことはない」「大統領、あなたは日本人の命などどうでもよかったのです。虫けら同然に思っている日本人が２０万人位死んでもどうということはなかったのです。。人体実験をしたかったのです。アメリカに逆らうとモスクワにも原爆が落ちるぞ・・・と警告したかっただけなのです。・・・・あなたは今世紀最大の悪魔です」・・・・林田民子はトルーマンの胸倉に手を伸ばすやいなや、綺麗な背負い投げで投げ飛ばした。慌てて、取り押さえよとしたスティムソン陸軍長官も一本背負いで宙を舞った。
突然、銃撃音がして、民子は銃弾を受け、民子の胸は鮮血に染まった。
民子は一命を取り留めたが、収監された。その後、彼女の社会的立場もあって、強制収容所送りは免れ、OSS（米国戦略事務局）の研究員として、戦後処理の研究に従事した。
熊本出身の演歌歌手で「水前寺清子」という高名な歌手がいる。「涙を抱いた渡り鳥」や「３６５歩のマーチ」は大ヒットした。水前寺清子の本名は「林田民子」である。先の林田民子の縁者なのか？あるいは、林田民子を尊敬して付けた名前であろうと思われるが・・・推測の域を出ない。
