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2013年8月17日 : 咬ますのは得意なんだけど・・・・や〇ざの改心

最近の葬儀でのこと。最初に喪主となる方に出会ったとき・・・その方の容姿、話し方・・・などから、どうも一般人ではなく、その筋の・・・所謂「反社会的団体」の方のように感じられた。また、別の人との会話の中に、ある団体の名前も出てきたので・・・かなり確信に変わっていった。そして、喪主の弟さんに訊ねてみた・・・そしたら、やはり、「そうです」という返事が還ってきた。・・・しかし、当然のことながら、このことに関しては一切ふれることなく淡々と業務をこなすこととし、また、そのように進めた。
翌日のこと、生花がどのくらい集まったか確認のため電話をした。その時、喪主はそのことに触れてきた。「俺は、や〇ざでした、でもキリスト教に入ったので、今年の5月に組を解散したんです。だから、一緒に堅気になった人にはしらせましたが、現役の人には知らせていません、借りを作りたくないので・・・だから、生花が沢山集められないんです・・・」という話しだった。・・・・この方、単なるや〇ざではなく、自身で組をもっていた、所謂「親分」だったのです。きっと「会長」と呼ばれていた方なのでしょう。しかし、キリスト教に入信して、組を解散し、多くの子分も堅気にさせたのです。この話しには、心打たれるものがありました。
更に次の日のこと・・・・式場にて、葬儀の打ち合わせをした。私は「葬儀の中で、親族の代表が挨拶しますが・・・どなたがしますか?」と訊ねた。すると喪主は「普通はだれがやるんですか?」と聞いてくる。「喪主の場合もあるし別の方がやる場合もあります・・・今回なら、やはり喪主でしょうか」すると喪主は「俺は沢山の人の前で挨拶なんかできない、緊張してしまってダメなんだ・・・・咬ますんなら得意なんだけど・・」と言い始めた「かましちゃダメですよ・・・」と私は返答。喪主さんチョット微笑む。
「俺の最高の親孝行は両親をキリスト教に入信させたことだと思っています」と喪主は言う。両親だけでなく、兄弟、まで家族全員を入信させてしまった・・・。
この方のキリスト教への入信の経緯は・・・きっと熱心なご婦人の影響なんでしょうが・・・とても興味のあるものでした。そして、その改心には心打たれました。

 

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